青梅の歴史と伝統
青梅には、かつて800に迫る織屋と染屋がひしめきあっていました。
江戸時代には日本人から最も愛され、やがて日本の伝統や精神を象徴する色となる「藍」の染物も盛んで、粋な江戸っ子の間で、一大ブームとなった織物「青梅縞」のふるさとでもあります。豊かな自然の中、織物、酒造、寺社、芸術、食の文化を育ててきた青梅。
染め重ねるごとに深みを増す藍染のように、文化や歴史、伝統が織りなす「Ome Blue」が紡がれています。
御岳山エリア
秩父多摩甲斐国立公園の表玄関にそびえる御岳山は、標高929m、古くから霊山と崇められた信仰の山です。頂上付近からは、筑波山、都心の高層ビル群をはじめ、房総半島、横浜ランドマークタワーまでも望むことができます。また、御岳山は野鳥・昆虫・植物の宝庫としても知られ、春は新緑と仏法僧(コノハズク)の鳴声をたずねて、夏は涼をもとめて苔むした岩間を流れる清流の美しいロックガーデンへ、秋は紅葉と鳴虫の女王カンタンの鳴声に耳をかたむけ、冬の冴え渡る透明度のなか遠く夜景を眺めるなど、四季を通じておおいに自然を満喫できるうえ、子どもから高齢者の方々も気軽に散策できる山として広く親しまれています。
塩船観音寺エリア
青梅市の市街地から北方には、霞丘陵自然公園がなだらかに広がり、周辺には史跡が多く点在し、なかでも塩船観音寺は1300余年の歴史を今に伝える古刹で、つつじ、あじさい、はぎ、秋桜など四季折々の花が咲く花の寺としても広く知られ、多くの観光客が訪れます。塩船観音寺では、5月3日に柴燈護摩供火渡り荒行修行が行われますが、時を同じくし境内を埋め尽くす約2万本のつつじが満開となった風光は、見事としか言いようがありません。 6月、吹上しょうぶ公園では216品種約10万本の花しょうぶが咲き乱れ、この時期だけの美しさに、園内を歩く人の波はいつになくゆっくりと流れていきます。 緩やかなハイキングコースは家族向きなので、コースのひとつにこれらの施設めぐりを取り入れてみてはいかがでしょうか。
吉野梅郷エリア
東京都心から約90分、「東京の奥座敷」と言われる秩父多摩甲斐国立公園の玄関口に位置する吉野梅郷。多摩川の渓流と日の出山山系の自然に囲まれた、東西4kmに渡る地域で、日本の伝統美の文化といえる貴重な着物を収蔵したきもの博物館など、数々の文化財にも恵まれた自然と文化の薫る地です。なかでも、青梅市梅の公園は、この吉野梅郷の中心にあり、最盛期は、約120品種、1700本以上の梅樹があり、吉野梅郷を訪れた人は必ず立ち寄る『吉野梅郷のシンボル』でした。ウメ輪紋ウィルス防除対策により、園内全ての梅樹の伐採をしましたが、現在『梅の里再生計画』に基づき、早期復興に向け努力をしております。
岩蔵温泉郷エリア
青梅市の北に位置し、埼玉県飯能市に近い静かな山間にある岩蔵温泉郷は、歴史ある旅館がひっそりと佇む趣のある湯の里です。この温泉郷には、ヤマトタケルの神話が伝わり、青梅市の史跡に指定され、そのなめらかな湯は、美しい肌をつくるといわれます。都会の喧騒を離れゆったりと、またハイキングや散策の後に、気軽に立ち寄ってもいいでしょう。6月下旬から7月上旬に開催される「ほたるまつり」には、幻想的な情景を求め、毎年多くの人が訪れます。周辺施設に、山林の中を疾走するローラー滑り台が人気の花木園や、花と歴史の寺塩船観音寺などがあり、また、ハイキングの起点として、ここ岩蔵温泉郷を訪ねる人も少なくありません。
青梅市イベントカレンダー
- 1月
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1日元旦祭・初詣武蔵御嶽神社・塩船観音寺12日青梅だるま市JR青梅駅前旧青梅街道
- 2月
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中旬青梅マラソン大会総合体育館前〜奥多摩町川井
- 3月
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上旬〜下旬吉野梅郷まつり吉野梅郷一帯中旬観梅市民まつり神代橋通り
- 4月
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中旬〜5月上旬塩船観音つつじまつり塩船観音寺境内
- 5月
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2日・3日青梅大祭JR青梅駅前旧青梅街道8日武蔵御嶽神社日の出祭御岳平〜武蔵御嶽神社
- 6月
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5月下旬〜6月下旬吹上花しょうぶまつり吹上しょうぶ公園
- 8月
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7月下旬〜9月中旬レンゲショウマまつり・武蔵御嶽神社薪神楽御岳山富士峰園地・御岳山大鳥居前広場など第1土曜日青梅市納涼花火大会永山公園グラウンド
- 9月
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下旬小澤酒造 蔵開き小澤酒造
- 11月
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上旬青梅産業観光まつり永山公園グラウンド上中旬青梅宿アートフェスティバルJR青梅駅前旧青梅街道